とちコシカフェごはんの第4回は、益子にある「土空間(つちくうかん)」です。こちらのイチオシのごはんメニュー2品を紹介します。

 『土空間プレート』は、まず見た目の美しさにうっとりします。5品あるおかずとごはんがそれぞれ益子らしく、味わいある器に収められています。おかずは地元産の季節の野菜、乾物、雑穀を中心とした料理で、ごはんは黒米が入っています。どれをとってもヘルシー!心も体も洗われるようなランチです。また和風オニオンスープが、これまたおいしい。
 1,050円。

 『季節のカレー』はベジタリアン・カレー。野菜とスパイスだけなのに、深い味わいがあるカレーに仕上がっています。そして根菜のかすかな甘みと程良い辛さのルーがベストマッチ!こちらのごはんも黒米が入っていて、その歯ごたえもいい。サイドで付く大根のサラダもシャキシャキで、カレーの口をさっぱりしてくれます。もちろんこちらの器も素敵です。
 945円。

 今回の土空間は、益子共販センターのすぐ近くにある、とても雰囲気のあるカフェです。それもそのはず、元々はこの地で代々続く益子焼窯元「見目(けんもく)陶苑」の作業場(陶工たちのロクロをひき作陶の場)を2001年に改造して作った場所。建物は築80年以上。その永い時間が作り上げられた空間は、ただのカフェの空間としてはもったいないくらいの重みを感じます。店内に入ると、低い窓から滑り込む光と中の照明とが程良くマッチングし、さらには80年以上かけて煤で磨かれた天井と土の床に挟まれたテーブルにつけば、なんとも心が落ち着き、時間を忘れて過ごしてしまう空間があります。この素朴な店内には、そこかしこにアート作品が飾られています。そしてその作品は絵や彫刻にとどまらず、イスやテーブル、もちろん器に至るまでがすべて作品なのです。

↑陶芸の作業場を改造した建物。なかなかの味わい。
↑入口を入ると、そこは別空間、いやまさに土空間
↑築80年以上の風貌に脱帽・・
↑じんわりとした暗さが落ち着く店内
↑作業場跡もアート空間
↑「ろくろ」も今は素敵なインテリア
↑アーティスト作品があちらこちらに
↑販売している雑貨もとてもオシャレ
↑陶芸作家であるオーナーの作品:シュガーポット
↑↓インテリアのディテールがすべて美しい
↑カフェ犬のマロ。麻呂まゆげが名前の由縁

 今回取材にお受けいただいたのは、見目里実さん。彼女のお母様、陶芸家の見目木実さんがこのカフェを総合プロデュースし、お友だちの作家やアーティストの方々がいろいろと店作りのお手伝いをして下さったそうです。カフェのメニューは里実さんがお考えになり、基本的に野菜(益子産無農薬野菜)を中心にした料理で、その他にも心と体にやさしい安全な食材を使っています。ごはんは黒米を混ぜたコシヒカリ。ここで出される食事やデザートはすべてやさしいお味です。木の薫りと土の薫りに包まれて過ごす「優しい時間」。絶品です。夜6時からは隣の「夜カフェ:KENMOKU(〜24:00)」で、大人の時間を過ごせます。益子にお寄りの際は、是非どうぞ。