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「とちコシなひとたち」第8回は、神奈川県奥湯河原の旅館 加満田の女将、鎌田るりこさんにお話を聞いてみました。こちら旅館では栃木コシヒカリ「穂の香」を、発売当初からご利用いただいております。
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| Q:60年以上もの歴史ある旅館とお聞きしておりますが、創業当初のお話しをお聞かせください。 |
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鎌田さん:
創業が昭和14年(1939年)ですので、今年(2005年)で66年目になります。当時この場所が源泉付きの分譲地で、ある方の勧めで、築地魚河岸で魚問屋を営んでいた私の主人の祖父、鎌田正太郎が購入し、旅館を開業しました。落合橋周辺(湯河原温泉)にはすでの明治から始められている旅館がありましたが、ここ奥湯河原には私どもを含め4軒しか旅館がありませんでした。私は女将としては2代目なのですが、初代の女将は創業者の妻、かつで、平成9年に91歳で他界するまで半世紀以上もの間女将を勤めました。
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開業当時の加満田
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| Q:観光ガイドにもここは「昭和の文人墨客が愛した宿」と紹介されておりますが、どのようなきっかけでそのような方々が訪れるようになったのですか? |
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鎌田さん:
昭和20年代初頭に「文藝春秋」の編集者の方がよく利用されていていました。そして宇野千代さんが発刊する「文體」の原稿を執筆のために、小林秀雄先生を缶詰にされたのが始まりでした。それ以来先生はお亡くなりなるまで30年以上も間、正月は私ども旅館で過ごされました。また、水上勉先生もよくいらしていただきました。一番長い期間では半年もの間ご滞在いただき、仕事がある時はここから東京へ通っていらっしゃいました。当時は今のような通信機器もなく、いくつも連載を抱えていらした先生のところに大勢の編集者が原稿を取りに来ていました。 |
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| Q:栃木コシヒカリ穂の香を長年お使いいただいておりますが、いかがでしょうか? |
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鎌田さん:
以前使っていたお米に満足がいかなかった時に、地元のお米屋さんにいくつかの種類のお米を紹介していただいて、その中から「穂の香」を選びました。その前使っていたお米に比べてお値段も手頃でしたし、断然においしいですね。もう十数年も前で、当時のライトブルーとショッキング・ピンクのパッケージを今でも覚えています。どのお米もそうですが、新米の時期の前後は、お米の味や質が多少変化があるのですが、「穂の香」はとても安定していると思います。 |
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| Q:こちらでお客様にお出しするお食事でのこだわりはどのようなことですか? |
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鎌田さん:
先代の女将は農家の出身で、創業者が亡くなった後、自分で畑を耕して作った野菜でお客様をもてなししておりました。特に東京など都会からおいでになる方々にはとても評判がよかったです。ですので、私も庭で採れた野菜を一品、夕のお膳にお持ちしております。あと、私がとても甘いものが好きなので、食後のデザートは一工夫したものを召し上がっていただくように心がけております。料理全体に関しては、基本的には地元の食材、小田原や真鶴でとれましたお魚や地元の農家の方が育てた野菜を中心にして作りましたものをお出ししております。
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畑で育てているキュウリ
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| いらっしゃるお客様には、料理や温泉はもちろんのこと、こちらで四季折々自然の美しさをお楽しみいただき、心身共にリラックスしていただきたいと思います。 |
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長年、栃木コシヒカリをご愛用いいただき、たいへん光栄です。
興味深いお話しをいろいろしていただき、ありがとうございました。 |
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旬の野菜と地元でとれた新鮮な魚介類を使った月替わりの夕膳
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懐かしさと安らぎを感じる旅館入口
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小林秀雄氏が命名した部屋もいくつかある。水上勉氏もよくここを訪れていた。
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なんといっても温泉。
文人墨客以外にも本田宗一郎氏、坂本九氏、中村 勘三郎(17代目)など、
幅広い著名人・文化人にここの温泉は愛されていた。
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旅館と道を挟んで位置する「加満田庭園」内の池と川。
この庭園は、風呂あがりや朝の散策に心地よい野趣あふれる庭園で、
6月には蛍が飛び、楓の紅葉がみごと。
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